Amazonを初めとするネットショッピングが流行していますが、その裏では配送業界は悲鳴をあげています。
商品を配達するドライバーの数が不足し、配送業界の大きな悩みの1つとなっています。そんな中、日野自動車が新たな取り組みを始めたとの情報をキャッチしました。今回はこれからの配送業界にも影響を及ぼす可能性のある情報についてご紹介します。
日野自動車が始めた取り組み
今回ご紹介する取り組みは、古くから日本の配送業界を支えてきた日野自動車が行っています。
日野自動車は「トントントントンヒノノニトン」のコマーシャルでおなじみのトラックメーカーで、多くのトラックの開発や販売をしております。
その日野自動車が今回始めた取り組みは、既存のドライバーが配送する荷物や移動距離などの情報を新しい取り組みに活用するということです。
その取り組みには、自動運転のトラックも取り入れることが大きなポイントになっています。
新会社設立で仕組み作り
そうした取り組みを形にする為、日野自動車は今年6月1日に新会社を設立しました。
新会社の名前は「ネクスト・ロジスティクス・ジャパン株式会社」です。
新会社がまず取り組んだのは、日本中を駆け巡っているトラックの情報管理です。
商品の届け先やお届けする商品の量、配送に掛かる時間などを集約し、安全かつ確実な配送ルートを作ります。その結果配送ドライバーの負担が減り、かつ正確に商品を届けることができると考えました。
仕組みが確立すれば効率的な輸送が可能
新しい取り組みが実用化されると、商品を届けるドライバーの数が少なくて配送効率が悪い状況から、確実かつ迅速に商品が届けられることが期待されています。
また、ドライバーの労働環境も改善しますので、健康面も配慮した働き方になると思われます。背景には、毎年猛暑が続いており、ドライバーの体調はもちろん配送するトラックもオーバーヒートなど故障も多くなっています。
新しいシステムで配送ルートや方法が確立されることにより、急なトラブルにも素早く対応することが可能となります。
人材不足の解消につながる可能性も
日野自動車のこうした新しい取り組みに賛同した、海外の自動車メーカーとの共同プロジェクトも進んでいて、日野自動車は先日、ドイツのフォルクスワーゲンとの提携を発表しました。
この取り組みの中には自動運転の開発も含まれていて、将来的には配送トラックのすべてが自動運転に切り替わるかもしれません。
いずれにしても、日野自動車をはじめとする各トラックメーカーの動きも注視していく必要があります。