毎日、日本全国を駆け巡って荷物を運んでいるトラックですがトラックにも中型や大型など様々な車種があります。
そんな中、先日Twitter上で面白い投稿があり話題になっています。内容は大型トラックの頭に乗っている部分が寝室だったという内容です。今回はこの話題について深くご紹介します。
トラックのキャブは「フル」「ショート」の2種類
トラックの前方部をキャブと言いますが、キャブにはフルとショートがあります。
この違いは横から見た時の長さによって変わってきますし、また国道などの公道を走るトラックの長さは全長12mまでと決まっています。
そのため、少しでも荷物を積みたいと言う要望を応えるにはショートキャブがピッタリです。また、フルキャブには後ろに横になれるスペースがありますが、ショートキャブにはそのスペースがありません。
ドライバーの要望を叶える形で登場した
そういった状況もあり、今回話題になったスペースができるようになりました。
今回話題になったスペースは「スーパーハイルーフ」と呼ばれており、ショートキャブの上に取り付けられたスペースを指します。
ちなみに、キャブの上には空気抵抗を減らすためのウインドディフウインドリフレクターなど、好きなオプションを付けることも可能です。
クーラーや蛍光灯など電気も通っている
今回ご紹介したスーパーハイルーフとは、人が横になれるスペースはもちろん、カーテンや小物入れが入った天台が装備されています。
さらには、蓄冷式のクーラーやスマートフォンの充電もできるように24Vのコンセントも装備されているので、ちょっとした部屋となっています。
そのため、長距離を運転するトラックに採用されるケースが多くなっています。
トラックメーカーによって呼び方が違う
スーパーハイルーフという名称は日野自動車のトラックですが、各トラックメーカーによってキャブのスペースの呼び方が違います。
日野自動車以外のトラックメーカーでは、三菱ふそうトラックバスは「スーパーマルチルーフ」と呼んでますし、いすゞ自動車は「マキシルーフ」と呼んでいます。
これらのトラックメーカーにも、電源や空調も装備しており快適性もそれぞれ特徴があります。
ドライバーの負担軽減も目的
毎日荷物を運んでくれるトラックドライバーは長距離運転で体も疲れていますし、人手不足も重なりドライバーにかかる負担を大きくなっています。こういった装備で快適に運転してくれるドライバーが増える事が期待されます。