毎日、生活の維持と経済発展の為、全国各地を輸送したり、作業現場で活躍しているトラックなどの商用車。
ここでは、「トラック・商用車の現在とこれからの需要」についてご紹介します。
これからトラックや商用車を購入しよう・売却しようと考えている方、参考になりますよ!!
災害時などにも迅速に対応できるシステムなどで需要が高まっている
国内のトラック需要を紹介する前に、現在のトラックが置かれている現状に触れておきます。
現在のトラックに求められている事は、大事な荷物を安心安心に輸送できる性能の向上と維持、環境に配慮した新基準の性能などです。
それと同時にトラック業界においては、ネット通販などで急増した配送量に対応する為のドライバーの確保・運転技術や体調面の管理など、様々な問題が取り巻いています。
先日発生した熊本・大分地震などにおける災害時の物資輸送にもトラックは大きな期待が寄せられており、非常時にも安定した走行が出来る性能の向上と維持もトラックには求められています。
また、2020年東京五輪などの大規模イベントにもトラックの役割は大きく、そういった事も需要を押し上げている要因の一つと言えるでしょう。
低燃費性能やIT技術の採用も目立ってきている
そういった需要に対応する為、各トラックを製造・販売するメーカーや関連する企業も、日々新しい技術でトラックの性能の向上と維持に努めています。
例を挙げると、三菱ふそうが開発した「キャンター」には、年々厳しくなる燃費基準に対応する為に、エンジンを含む全ての部品にチューニングを行い、国内トップレベルの低燃費を実現させました。
また、輸送トラックに欠かせない「運行情報」「配車情報」などをリアルタイムでドライバーへ提供する「動態管理ソリューション」などのIT技術を取り入れたシステムなども、新しい製品も日々発売されて運送会社へ導入されています。
ちなみに、2016年2月時点での、国内シェアが最も高いのは「いすゞ自動車」で、以下、「トヨタ自動車」「日野自動車」と続き、その他にも「マツダ」「三菱ふそう」などのメーカーもトラックの製造や販売を行っています。
海外では日本製トラックは大人気
海外における日本製トラックの需要は、現在も根強いものがあります。
特に、タイやベトナムなどのアジア、サウジアラビアなどの中近東、さらにエジプトやタンザニアなどのアフリカといった諸外国で需要が高まっています。
需要が高まっている要因としては、これら新興国での経済発展に伴う建設やインフラ業界の活性化が大きなポイントです。
建設需要が高まると比例してトラックの活動機会が増えます。その為、長期間走っても壊れにくい日本製トラックは性能面で優秀で、各国でも引き合いが強くなっています。
例を挙げると、タイ国内のトラック市場シェアは日系の自動車メーカーが約7割を占めています。
実際、日本のトラック製造メーカーの販売地域を詳しく見てみると、大半のメーカーが日本国内よりもアジアや中近東など海外で販売実績をあげています。
こういった事を踏まえると、今後海外におけるトラック需要は、その地域に応じた環境基準に対応できる環境や燃費性能の高いトラックを製造する事が可能な自動車メーカーに対して、さらに需要が伸びることが見込まれます。
ちなみに、日本国内で人気の低いトラックや商用車も海外では需要が強い為、高価で取引されていますので、トラックの売却も今後期待が持てると言えるでしょう。
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