この記事を読んでいる方でトラックドライバーの方もいると思います。毎日の荷下ろし場所確保は大丈夫でしょうか?筆者もトラックドライバーをしていた時期がありますので、荷降ろしの場所の確保には苦労した覚えがあります。今回はトラックの荷卸し場所について少し触れてみたいと思います。
荷下ろしには時間がかかる
筆者も経験があるのですが、トラックの荷卸しには時間がかかります。
宅配便などちょっとな荷物だとコインパーキングに止めて行う事もできますが、大きなトラックだとコインパーキングに停めると時間もかかります。併せて、トラックと荷物を降ろす場所の往復で時間がかかってしまいます。
そのため、できるだけ荷物を降ろす場所の近くに停めたいのですが、路上駐車になり違反切符を切られてしまう事もあります。また荷物の量によっては荷降ろしにも時間がかかりますので、できるだけ効率よく荷卸しができるように自分でも工夫をしています。
トラックを停める場所にも苦労している
今回のテーマのポイントにもなりますが、トラックドライバーはトラックを停める場所にも苦労しています。
地方などではあまり影響はないと思われがちですが、都心部になると特にこの問題は顕著になってきます。
コインパーキングの駐車スペースも小さいですし、都心部は交通通行量も多く、トラック自体を停める場所もなかなかありません。
荷卸しとトラックを停める時間両方がかかってしまい、配送時間が余分にかかってしまう事もありますので、トラック事業者の大きな問題にもなっています。
駐車監視員との戦い
これは筆者も経験があるのですが、車を停めた時にやってくる駐車監視員との戦いもあります。
駐車監視員とは、路上駐車や違法駐車をしていないかと確認にくる職員の事で、少しでも駐車禁止や違反と判断されるとフロントガラスに紙を置いて帰ります。この紙が貼られていると駐車違反をした事となり、後日警察署に行って反則金を払う形の手続きが必要となります。
最近では「荷卸し中です。すぐに戻ります」とダッシュボードの上にプレートを置くと、駐車違反とをしていないと判断してくれる駐車監視員もいますが、どちらにしても時間との戦いなのでトラックドライバーは毎日苦労をしています。
警察を巻き込んだ取り組みが奈良県で始まった
こういった問題がある中で、奈良県では警察を巻き込んだ取り組みも始まったようです。
具体的には、主に都心部を中心とした荷卸し場所確保の要望を出しました。
都心部では個人の家の配達も多く件数も多いわりに、トラックを停める場所が少ないので配達にも時間がかかります。また、トラックドライバーの心理的な負担も大きいので、トラック事業者側から警察や行政に向けて依頼を出したそうです。
こういった取り組みが功を奏すると日本全国に波及する可能性もありますので、今後の取り組みにも注目していこうと思います。
警察とトラック事業者の連携が今後の鍵
今回はトラックの荷卸し場所について警察を巻き込んだ取り組みをご紹介しました。ネットショッピングの急増により宅配業者の人手不足が深刻になる中、少しでも業務改善になるように駐車場所のスペースも確保する事が大事です。今後の成り行きに注目しましょう。