未来の車を想像すると「自動運転」のテクノロジーが発達し、ドライバーが運転しなくても目的地へとたどり着くことができるかもしれません。
では自動運転とはどういう状態で、現在の技術はどこまで進んでいるのかという疑問もあるでしょう。
そこで、自動運転の定義や自動運転のメリット、今後の自動運転についてご紹介します。
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自動運転とは?
自動運転とはその名の通りドライバーの操作を必要とせず、目的地へとたどり着く車のこと。
これを実現させるためには人間が行う3要素である、
・認知
・判断
・操作
を自動走行で確立することが必要になります。
また、これらを実現させるためには、車両だけのシステムでは不十分であり、道路や周辺機器と情報をやりとりするシステムが必要になるため、実現させるには社会規模でのプロジェクトとなります。
自動運転車ができると
自動運転車ができると以下のようなことが起こるでしょう。
・利用者の利便性が高まる
・交通事故が減り、安全性が高まる
・移動コストの削減
順番に説明します。
利用者の利便性が高まる
まず1つ目は利用者の利便性が高まるでしょう。自動で運転してくれれば、その人は運転することをしなくてもよくなるため、運転中に別のことをしても問題無くなります。
また、自動運転で交通が最適化されれば渋滞の解消にもつながります。
交通事故が減り、安全性が高まる
2つ目は判断不足やや運転ミスなどの人為的なミスを減らすことできるため、より安全に利用できることができるでしょう。
それに元々自動運転の目的は安全のためと言っても過言でもありません。
移動コストの削減
例えば行き先を自動で入力するだけで最短のルートで移動してくれるようになり、遠回りなどの無駄なガソリンを使うことがなくなります。
また、人が操作するよりも必要最低限のアクセル操作を行い、効率よく燃料を消費してくれるようになるでしょう。
さらに二酸化炭素の排出量削減にも繋がるため、環境問題にも大きく貢献できると考えられます。
自動運転レベルとは
そもそも自動運転とはどのようなものでしょうか?
例えば高速道路でのみ自動運転が可能な場合でも十分な自動運転と言えるでしょう。
しかし、ドライバーが操作する必要がある場合は一般との自動車とも変わらないとも言えるため、自動運転にはいくつかの段階で定義されています。
現在は欧米などを中心に定められている自動運転レベルの定義(SAE J3016)を概要としてレベル0~レベル5までの6段階に分けて公開しています。以下でレベル別にご紹介します。
レベル0
自動運転がついていない車のことをを指します。後方死角検知機能やABS(アンチロックブレーキシステム)など、ドライバーへの警告や介入に関する装備はレベル0の技術です。
一般的な車はこのレベル0に当てはなるでしょう。
レベル1
車線の逸脱を検知するとハンドルを補正するシステムや先行車との距離を一定に保つために自動で車速を調整するシステムなど、ハンドル操作と加減速の支援システムが相互連携しない技術をレベル1とされています。
現在の新型車に採用されている「運転支援システム」です。
レベル2
ハンドル操作と加減速の両方を連携しながらサポートするのがレベル2の運転支援技術です。
現時点での公道最高水準の運転支援技術となっており、いくつかのメーカーでこの技術を搭載したモデルの車が販売されています。
レベル3
特定の場所などで車が交通状況、運転に関わる状況を認知し、運転に関わる全ての操作を行います。
そのため、ドライバーは運転から解放されますが、万が一の際はドライバーが車に代わって対応しなければいけないため、必ず運転席に座っている必要があります。
レベル4
特定の場所に限り運転に関わる全ての操作をおこなってくれます。
さらに万が一の対応も自動運転システムが行うため、ドライバーは運転操作がほとんど必要ありません。
レベル5
あらゆる状況において車が運転操作を行ってくれること。
場所などの制限なくほぼ全ての条件で自動運転が可能のため「完全自動化」とも言われます。
そのため、車のデザインの自由度が高まるため、今までの車とは全く違った形になることも考えられます。
今後の自動運転技術
現在最も自動運転で技術が進んでいる国はアメリカとドイツです。特にドイツでは自動運転社会に向けた法整備も積極的に行っており国をあげて取り組んでいます。
一方日本では、自動運転の解禁が行われたばかりではあるものの、2020年頃を境に大幅な方改変が予想されます。
近い将来ハンドルから手を離し、アクセルブレーキから足を外して運転する人も増えると予想できますが、運転席に座らずに車を走らせるのはもう少し先になりそうです。
さらに車は本来の形ではなく、車内はリビングのような快適に移動するスペースと変わり、車の意味合いがガラリと変わるでしょう。
いずれにせよ車というものが大きく変化し始めているため、将来の車の形が気になりますよね。