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◆車は急には止まれない
車の運転で、
車間距離を空けるのは必須条件です。
なぜかというと、
「車は急には止まれない」
からです。
たとえば、前車が急に
速度を落とした場合、、、
後続車のドライバーが急減速を認識して
実際にブレーキを踏むまでには
かならずタイムラグがあります。
このタイムラグによって、
ブレーキが全く操作されない
距離(空走距離)が発生します。
さらに、実際にブレーキが
効き始めても瞬時に
止まれるわけではなく、
ある程度の距離(制動距離)を
走ってから止まります。
制動距離は、
ブレーキ機器やタイヤの性能はもとより、
ドライバーの技量や路面状況によっても
変わってきますし、
空走距離はドライバーの体調や
年齢によっても変化します。
◆適正な車間距離
適正な車間距離は、
時速20キロの場合で約10メートル、
40キロの場合で約20メートル、
60キロの場合で約45メートル、
80キロの場合で約80メートル、
100キロの場合で約100メートル
とされています。
但し、荷物の量や乗車人数が
多いときや悪天候の場合には、
この2倍程度の車間距離が
望ましいとされています。
高速道路には、車間距離を測る
路側表示が設置されていますので、
これを利用して車間距離の
目安にしましょう。
一般道にはこのような設備が
あまり設置されていませんが、
乗用車1台を5メートルとみなし、
それを定規代わりにして
大まかな車間距離を測る方法もあります。
◆運転技術を過信しない
車間距離を
しっかりと空けない理由として、
「運転経験が豊富だし、
これまでも大丈夫だった」
といった声も耳にしますが、
それは自分のウデを過信しすぎですし、
今まで運がよかっただけです。
一方、車間距離を
しっかりと空けていると、
その空間に他車が割り込んでくる
こともありますが、
その都度イライラするのは
精神衛生上よくありません。
マナー違反の車もいるという前提で、
気を引き締めてハンドルを握る
「気づき」と考えることが、
安全運転にとって大きなプラスです。