道路標識は、
自動車のドライバーに対するものだけでなく、
自転車や歩行者に対しても
注意喚起したり、
ルールを啓発したりする役割を
持っています。
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◆本標識と補助標識
わが国における道路標識は、
「本標識」と「補助標識」
に大別されています。
本標識は、
標識としてドライバーや歩行者などに
伝えたい規制や指示等の
「メインテーマ」を伝えるものです。
補助標識は、
メインテーマの適用条件、
たとえば「8~20(時)」や
「日曜日を除く」
「→(ここから)「←(ここまで)」
といった具合に、
適用範囲や除外範囲などを
補助的に伝えるためのものです。
そのため、本標識と補助標識は
セットで設置されている箇所も
多く見受けられます。
◆本標識には4種類ある
本標識は、
「規制標識」「指示標識」
「警戒標識」「案内標識」
という4種類に大別されます。
規制標識は、
速度制限や通行禁止など、
順守すべき内容を表示した標識で、
強制力のある内容です。
指示標識は、
規制のように強制するものではなく、
ここに「駐車帯がある」
「停止線がここにある」といった
案内をする役割を持った標識です。
警戒標識は、
「この先に踏切がある」
「がけ崩れに注意」といった
注意喚起をするための標識です。
案内標識は、
道路がどこにつながっているのか
などを簡易図で表示したり、
あるいは高速道路などの出口等を
表示したりする標識です。
◆標識は全て覚えておくべきもの
交通社会で暮らしている以上、
本来は道路標識を
全て覚えておくのが理想です。
特に自動車やバイクを運転する人は、
全てを暗記し運転の際に
標識の内容を順守する
必要があります。
とは言っても、
地域ごとの特性の差もあり、
都市部ではめったに見かけない標識や、
逆に都市部でしか見かけない
標識もあります。
たとえば、
路面電車と道路が併用となっている
区間において、
路面電車用の指示と道路交通用の
標識が分けられているケースや、
朝夕で大渋滞の方向が
変化する道路において、
車線や中央分離帯が可変式に
なっているところなどは、
慣れないと判断に
迷うこともあります。
慌てずに済むように、
運転免許取得時や更新時に配布される
「交通の教則」を
時折読み返してみるのがよいでしょう。