ETC(自動料金収受システム)は、料金所を
ノンストップで通過できる便利なシステムです。
でも、利用方法を間違えると面倒なことに
なります。ここでは、基本的なETC利用方法と、
トラブル遭遇時の対応について記します。
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◆事前のセットアップは確実に
ETCの利用には、自動車側に
「車載器」
の設置が必要です。
車載器は、高速道路の入り口や出口等に設置された
地上側の装置と無線通信し、利用区間や利用時刻、
利用車両等を把握するためのものです。
購入した車載器をただ単に取り付けるだけではダメで、
車載器と車検証記載情報のセットアップ(登録)が
必要です。これを怠ると、料金所通過時に
ゲートのバーが開かずに設備を壊してしまったり、
後続車に追突されたりする原因にもなります。
◆速度は20キロ以下で通過する
ETCによりノンストップ走行が実現するとはいっても、
料金所をハイスピードで通過するのは危険です。
何らかの不具合によってゲートのバーが開かないことも
考えられますし、先行車が急停車する場合もあります。
料金所の設備破損あるいは先行車への追突を
引き起こすと賠償義務が生じます。
もしもの時を考え、料金所は時速20キロ以下で
通過するようにしましょう。
なお、最近全国的に増えている
「スマートインターチェンジ」は、
ノンストップ通過ではなくバー直前での停車が
必須ですので注意が必要です。
◆ETCの挿し忘れに注意
PAやSAに立ち寄った際、カードを持って
車外へ出られる方もいらっしゃると思います。
戻ってきてもカードを挿し忘れしまい、料金所
でゲートが開かないケースがあります。
また、きちんと挿したと思っても、車載器が
カードを認識しておらず、同様にゲートが
開かないこともあります。
出発する前にカードを入れたかどうか、
きちんと挿していることを確認するように
しましょう。車載器が色や音声などで
教えてくれます。
◆バーが開かない場合
もし料金所のバーが開かない場合、
無理に通過してはいけません。
無理にバックすることもいけません。
必ず備え付けのインターホンで係員に連絡し、
指示を仰ぐようにしましょう。
◆ETCカードを紛失・盗難
ETCカードは車載器が違っても使えるため、
車上荒らしなどで盗まれ、悪用されることが
あります。それを未然に防ぐためにも日ごろから
使わない時は車内に置かないようにしましょう。
紛失・盗難にあったときは下記へ連絡して
利用の停止手続きをしてください。
・ETCクレジットカード
⇒ 各クレジット会社
・ETCパーソナルカード
⇒ ETCパーソナルカード事務局
TEL:044-870-7333
・ETCコーポレートカード
⇒ ETCコーポレートカード取扱窓口
(組合員は各事業組合にも連絡を)
◆ETCカードの更新を忘れずに
ETCカードは契約しているクレジットカード会社等
から送られてきますが、更新時期が近づくと
更新案内あるいは更新後のクレジットカードが
送られてくるはずです。
もし更新を忘れ、期限切れとなったETCカードを
使用してしまった場合、ゲートのバーが開かずに
思わぬ事故を招く恐れがあります。
今一度、ETCカードの有効期限の確認を
おこなうようにしましょう。
また、車載器によっては挿入されている有効期限を
教えてくれるものもあります。