排出ガスを減らすため、電気自動車や
充電ステーションの普及が進んでいますが、
一方で水素自動車や水素ステーションの普
及はまだまだです。
そこで2017年12月12日に
普及と水素ステーションの本格整備を
目的とした新会社を2018年春に設立する
ことが発表されました。
◆参加企業
<自動車メーカー>
- トヨタ自動車株式会社
- 日産自動車株式会社
- 本田技研工業株式会社
<インフラ事業>
- JXTGエネルギー株式会社
- 出光興産株式会社
- 岩谷産業株式会社
- 東京ガス株式会社
- 東邦ガス株式会社
- 日本エア・リキード株式会社
<金融機関>
- 豊田通商株式会社
- 株式会社日本政策投資銀行
◆経緯
燃料電池自動車(FCV)向けの
水素ステーションの本格整備を
目的とした新たな協業について
2017年5月より検討を行ってきました。
そして新会社を2018年春に設立することで
合意したため、設立に係る契約を
締結することとなりました。
◆設立理由
ベースとして2020年度までに
「水素ステーション160箇所の整備」
「FCVの4万台普及」などが
示されている水素・燃料電池戦略協議会の
官民目標があります。
しかし、FCV普及させることや
水素ステーション事業の整備には
クリアすべく諸課題があります。
その課題をクリアすべく
上記の11社を中心にした
日本企業の連携により解決し、
普及と整備を加速させるために
設立します。
◆目標と具体的な取り組み
<水素ステーションの戦略的な整備>
- 新会社は、事業期間を10年と想定し、
第一段階としてまず4年間で80基の
水素ステーションを整備することを
目指します。
着実な整備基数目標達成のために、
本メンバーだけでなく広く新会社への
新規参画を募ります。 - 新会社は、国の補助金政策、自治体の
普及に向けた取組み等を総合的に
勘案しながら、
独自に「水素ステーション整備計画」を
策定し、日本全国で多く人にFCVを
使ってもらえる環境整備を行います。
<水素ステーションの効率的な運営へ>
新会社は、インフラ事業者に委託する
水素ステーション運営業務を通じて
情報を収集し、有効に活用することで、
効率的な運営などロードマップ目標の
実現に貢献します。
- FCVユーザー利便性の向上
・FCV需要に応じた営業日数拡大など、
快適に水素ステーションをお使えるよう、
一般社団法人水素供給利用技術協会
(HySUT)とも連携し、利便性向上を
目指します。 - 水素ステーションのコストダウンや規制見直しへの対応
・新会社は、燃料電池実用化推進協議会
(FCCJ)、HySUT等の外部機関と
連携し、水素ステーション機器等の
標準化や規制見直し等の検討を通じ、
コストダウンを目指します。
◆各事業者のおもな役割
今後、新会社を軸に幅広く
水素ステーション事業者や投資家へ
この事業への参画を求めていき、
・水素ステーション事業の早期自立化
・FCVの普及拡大
将来は我が国の持続可能な水素社会の実現に
貢献できるようにそれぞれが以下の役割りを
もって取り組んで行くそうです。
<自動車メーカー>
・新会社による水素ステーション最適配置への取組み
・水素ステーションの利便性向上への取組み
・水素に関する普及啓発活動への取組み
などを新会社に業務委託し、資金拠出する
ことで活動を後押しします。
<インフラ事業者>
水素ステーション整備への投資・建設を行う
とともに、新会社から水素ステーションの
運営業務を受託します。
水素に関する普及啓発にも取り組みます。
<金融機関等>
新会社に出資し、その出資金を
水素ステーション整備費用の一部に
充当します。
また、水素ステーション事業の自立化までに
必要な資金の拠出を通じて、
インフラ事業者の初期投資負担を軽減し、
広く水素ステーション事業への新規参入を
促します。
◆まとめ
電気と水素の両立を行っていくことが
明確となるニュースとなりました。
水素自動車であるトヨタの「MIRAI」と
ホンダの「クラリティフューエルセル」が
現在FCVの普及率は低く、一部の自治体で
使われていますが、街中でよく見ると
いうわけでもなく、水素ステーションも
あまり見かけない現状をいかに打開し、
電気自動車にインフラ面、価格面で
追いつけるか各事業者の連携と努力が
求めらてきます。