2019年06月20日、群馬県太田市の踏切内で乗用車が脱輪して立ち往生し、東武伊勢崎線の電車と乗用車が衝突する事故が発生。
助手席に乗っていた男性が乗用車を降りて警報器を鳴らし、電車はブレーキをかけたましたが間に合わず。
乗用車を運転していた30代の女性が怪我をしましたが意識はあるようで、命に別状はなく、電車の乗客にも怪我はありませんでした。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190620-00000063-ann-soci
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踏切内で脱輪!その場合の対処法は?
ひと言で脱輪と言ってもその種類は2種類あります。
- タイヤが車体から外れた場合
- タイヤが溝などにはまって走行できなくなった場合
踏切内の脱輪事故では1のほうが多いようですが、どちらの場合にせよ踏切で立往生した場合は慌てずに車から降りて
- 非常ボタンや警報機を鳴らす
- 発煙筒を線路内で焚く
- 踏切に書いてある電話番号に電話する
などをして、電車の運転手に人や障害物となる車の存在を知らせます。
その後は運転手も同乗者も車から降りて踏切外の安全な場所へ避難し、踏切に書かれた電話番号の鉄道会社の係員へ連絡をしたり、警察に通報して現場検証が終わるのを待ちます。
保険に加入している場合は現場検証を行っている間に連絡を取り、事故の様子を伝えて指示を受けます。
事故処理としてレッカー車を呼ぶ必要があったり、鉄道会社から賠償責任を問われる場合もあるため、不安なことは保険会社に相談してみると安心です。
鉄道事故は損害賠償が高額ってホント?
よく、「鉄道事故は賠償金の請求額が高額になる」といわれますが、事故の内容やその後の対応によっても情状酌量の余地がある場合も多く、負担額も変わってくるケースがあるのをご存知でしたか?
今回のケースは同乗者の咄嗟の判断で非常ブザーを鳴らしたことから、賠償金の請求額が軽減される場合も高く、電車の乗客にも負傷者はいなかったので怪我人への賠償金の追及はほとんどないと言えるでしょう。
鉄道会社からの賠償金の請求がきますが、電車と車両が衝突をしていることから対物損害として車両保険で対応できる場合が多いので、手続きや支払いは保険会社を通してもらいましょう。
まとめ
この事故では、30代女性は車を動かすことに必死になっていたかもしれませんが、警報機を鳴らしたのちに安全な場所に避難をすれば怪我をすることもなかったかもしれません。
同じようなケースに陥った場合は無理に車を動かそうとせず、近くにある非常ボタンを鳴らせることが大切です。
踏切内で車が脱輪した場合は命の危険が真っ先に頭によぎりパニックに陥りがちですが、今回の事故のケースでは警報機を鳴らすという正しい行動をとったことは見習いたいポイント。
警報機を鳴らすか鳴らさないかで保険の適応が変わるだけでなく、怪我人や被害を最小限に押さえることができるので、普段通る踏切の非常ボタンの位置を確認しておくといざと言う時に役に立つでしょう。