2019年06月20日、岐阜県関市の県道で、80歳女性が運転する軽自動車と50代女性が運転する乗用車が正面衝突する事故が発生。
乗用車を運転していた50代女性は意識はあるものの全身を打撲しドクターヘリで病院に運ばれ、軽自動車の80歳の女性も怪我をしました。
事故現場はセンターラインのある片側1車線で見晴らしのいい直線道路。
80歳の女性が運転する軽自動車が、何らかの原因でセンターラインをはみ出して衝突した可能性があるようです。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190621-00202855-nbnv-l21
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ラインはみだしで正面衝突した場合の事故後の処理は?
今回のように正面衝突の事故が起きた場合は、軽傷で自力で車を動かすことが出来る場合は路肩に移動させるなどして車を寄せ、相手の安否を確認します。
今回は怪我人が出ているので真っ先に救急車を呼び、人命救助と2次被害を防ぐために安全な場所へ移動し、警察を呼びましょう。
警察が到着したら現場検証に立ち合い、双方が事故内容を証言をます。
どちらがセンターラインを超えたか、どの地点からラインオーバーをしたのか、衝突を避けるスペースが道路になかったのかを中心に、警察が事故の真相を探ります。
その間、任意の保険に入っている場合は保険会社に連絡をして、事故の様子を伝えます。
現場検証が終わったら現場処理をしなければならないので、ロードサービスやレッカー車などを保険会社に手配してもらいましょう。
このケースでは50代女性が大きな怪我をしていますが意識はあるようなので、お互いの保険会社を通して交渉を進めていきます。
対向車も対応次第で過失割合が変わる?
今回のようなセンターラインをオーバーしての正面衝突でポイントのなるのは、
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走行していた道路がどのような状態の道路だったのか
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衝突された側はクラクションをならしたのか
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回避するためのスペースがあったかどうか
この3点によって過失の割合が変わってきます。
この事故は”見通しの良い直線道路”での事故だったので、本来であればセンターラインをオーバーした80代女性側に100%の過失が問われます。
しかし、50代女性がオーバーラインに気付いているのにクラクションを鳴らさなかった場合であれば、前例として過失割合の比率が代わり、事例によってはオーバーラインをされた側が損害を被ることにもなるようです。
過去に死亡事故が起きた時も、死亡した男性側がオーバーラインをしたにもかかわらずクラクションを鳴らさずに回避義務を怠ったとして、オーバーラインをされた側が4000万円余りの損害賠償を命じられたケースも存在します。
この例は死亡事故かつ特殊なケースで高額な賠償金の支払いを言い渡されましたが、カーブの道路やクラクションを鳴らさなかった場合、避けるスペースがあったにも関わらず避けなかった場合では、100%の過失にならないことは頭に入れておいた方が良さそうですね。
まとめ
センターラインオーバーの正面衝突事故は一歩間違うと死亡事故や玉突き事故などの大きな事故にもなるため、安全運転が第一です。
もしもオーバーラインをされた場合は、クラクションを鳴らして相手に注意を促し、避けるスペースがある場合は継続車両に注意しながら臨機応変な対応をして未然に事故を防ぎましょう。