高速道路は自動車や二輪車が快適に走れるように
設計されていますが、ひとたび車両故障や交通事故が
発生した際には、一般道での走行時以上に
特別な対応が必要です。
◆高速道路には漫然と運転しているドライバーがいる
高速道路は一般道とは異なり、基本的には
分岐や合流はあるものの交差点がありません
歩行者もいません。(間違って入った場合を除く)
そのため、一般道と比べてスピードを出している車や、
漫然と運転しているドライバーもおり、
前方に故障車両や事故車両の存在を認識してからの
危険回避行動(減速やハンドル操作など)
を取るまでに時間を要する場合があります。
◆命の危険に関わる事態
走行車線や追い越し車線で停車してしまった場合は、
即座に追突される危険性が高いです。
また、路肩(路側帯)や非常駐車帯に停車した場合
であっても、後続車が走行車線の車と勘違いして
吸い寄せられるように突っ込んでくる場合があります。
とにかく、高速道路上での停車は命にかかわる
事態であり、安全な場所(ガードレールの外側)
に敏速に避難するべきです。
その際には、後続車に危険を知らせるために、
ハザードランプを点滅させるとともに、
発煙筒を車両後方に置く、
あるいは停止表示板を設置するといった対応が
必要です(故障車両表示義務)。
◆故障や事故を通報・知らせる
高速道路上での事故や車両故障の場合、
「110番」
「非常電話」
「道路緊急ダイヤル(♯9910)」
のいずれかにすぐに連絡を取り、通報あるいは
救援要請をしてください。
「#9910」は携帯電話からも発信可能です。
高速道路には路肩にキロポスト(距離標)が
100mごとに設置されているので
その数字を伝えるとスムーズに事が運びます。
また、路肩に設置されている非常電話の場合、
受話器を取るだけでどの地点の電話なのかが
センターですぐ分かるようになっています。
なお、高速道路上での故障は事故を招く
可能性が高いため、高速道路走行前の点検義務が
道路交通法で定められています
(高速自動車国道等運転者遵守事項)。
もし、故障が事前の点検によって防げたと
判断できる場合、違反点数や反則金が
課せられることがあります。