2019年8月21日、今年6月初旬に酒気帯び運転で摘発された天草市の男性職員を4か月の停職処分にしたことを発表しました。
事故は起きなかったものの、天草市長は問題を真摯に受け止め、「市民の信頼を裏切り、極めて遺憾。職員の指導を徹底したい」とコメント。
男性職員はジャッキビール5杯や酎ハイ、ハイボールなどを飲んだにもかかわらず自ら乗用車を運転して帰宅途中だったとのことです。
摘発当時、男性職員の呼気からは基準値を超す0.17mgのアルコールが検出されたため、その後罰金30万円の略式命令を受けていました。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190821-00000003-rkkv-l43
通称”ネズミ捕り”に引っ掛かった場合の対応は?
巡回中の警察や白バイ、覆面パトカーなどによって交通違反の取り締まりを行う、いわゆる「ネズミ捕り」。
いきなり車を停めるように促され、職務質問を受けたり時間を取られたりするため、何も違反をしていなくてもできれば捕まりたくないものですよね。
正式名称を「交通指導取り締まり」と言い、テレビなどでは「有人式一般速度取り締まり」という言葉が使われたりもします。
交通指導取り締まりを受けた場合は違反や後ろめたいことがない場合でも、警察官に車を道路の端に寄せるように促されたらきちんと車を停車させて逃げずに対応をしましょう。
取り締まりで行われるのはスピード違反だけではなく
- 危険運転や危険行為(スマホなどの「ながら運転」も)
- 飲酒・酒気帯び運転の検挙
- 一時不停止
- 信号無視
- シートベルトやチャイルドシートの未着用
- ライトやミラー、ナンバープレートなどの車両不備
- 他の事故や事件による検問
などさまざまな理由で停められることがあり、車を停止する警察官の少し先には白バイが待機していることもあります。
車を通行の邪魔にならない道路わきに停めたあとは警察官の指示に従い運転免許証や車検証を提示しましょう。
もし違反に心当たりがあった場合には違反の程度によって「青切符」または「赤切符」が渡されます。
- 青切符…軽度な違反
- 赤切符…重大な違反
青切符の場合は、警察官から渡された交通違反告知書にサインし、記載されている金額の罰金を支払う必要があります。
反則金の納付は告知をされてから7日以内なので、忘れずに支払いをしましょう。
問題は今回のような重大な違反だった場合です。
「赤切符」の場合は、罰金刑となり裁判所から呼び出しをされるため、きちんと要請に応じる必要があります。
事故を起こさなくても職を失う「飲酒・酒気帯び運転」
今回の件では事件や事故に発展することはなかったものの、警察の取り締まりにより酒気帯び運転が発覚し、罰金の略式命令を受けた上に停職処分となってしまいました。
同月には静岡県で中学校教諭2人の酒気帯び運転が発覚し、懲戒免職を受けたようです。(出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190821-00010000-sbsv-l22)
赤切符を切られた場合は運転免許証の点数が付くだけでなく、罰金を支払ったり逮捕をされてしまいます。
また、事故を起こしていなくても重大な問題として職場から停職処分や懲戒処分を受けることも。
懲戒処分にはいくつか種類があり、最も重いのが「懲役解雇」と言われています。
戒 |
口頭での注意 |
譴責(けんせき) |
始末書の提出 |
減給 |
給料を差し引かれる(法律上に則った金額を減給する) |
出勤停止 |
一定期間、出勤を禁止 |
降格 |
役職や職位、職能資格などを引き下げる |
諭旨(ゆし)解雇 |
企業と従業員の両者の話し合い、納得した形で解雇処分を進める |
懲戒解雇 |
企業側が一方的に従業員との契約を解消 |
まとめ
罰金を払った上に職を失いかねない交通違反。
交通ルールを守っていれば取り締まりを受けても怖くはありませんが、明らかな違反をした場合は正直に取り締まりを受けて交通違反告知書を受け取りましょう。