2019年の12月1日から、携帯電話やスマートフォンを操作しながらの運転の取り締まりが強化されることになりました。
運転中のながらスマホは世界中でも問題となっていて、反則金は日本よりも高額な場合が多く、厳しい取り締まりの対象となっています。
日本でも相次ぐながらスマホ運転の事故防止のため罰則を強化しますが、その金額はまだまだ世界基準よりは低く、今後のさらなる罰則強化も考えられます。
出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20191121-00151723/
●「ながら運転」で事故を起こしてしまったら?
車を運転中は、飲み物を取ろうとしたりカーナーナビの操作をするなど、ついついよそ見をすることもありますが、スマートフォンなどの操作やイヤホンマイクを使わずに電話をするなどの操作は厳しく取り締まりされます。
万が一操作中に事故を起こしてしまった場合、なかには「スマホ操作はしていなかった」と言い逃れをしてしまう人もいるようですが、相手の証言や周辺の目撃証言、防犯カメラなどの証拠によって嘘がバレてしまった場合はさらなる罰則が追加されます。
また、最近では歩行者側や自転車の「歩きスマホ」による不注意で交通事故に発展することもありますが、その場合は警察に事故当時の被害者側のスマホ操作の様子を伝え、ドライブレコーダーなどに証拠が残っている場合は提出しましょう。
原則的には歩行者と自動車の交通事故は自動車側が悪いというルールですが、過去には歩きスマホをしていた歩行者にも過失があったとする判決が出た裁判もあります。
この事故では自動車の過失割合が9割に対し、歩行者側にも1割の過失割合が言い渡されたので、歩きスマホをしている人と事故を起こした場合には証拠を提出することで
過失割合を抑えることにも繋がるのです。
●12月からの「ながら運転」の罰則はどのくらい厳しい?
今回の「ながら運転」の罰則強化に伴って、反則金や罰則はどのくらい変わったのでしょうか?
まず、反則金は車種ごとに”約3倍”の金額に跳ね上がり、違反点数なども変わります。
携帯電話やスマホを運転中に使用(保持)した違反 |
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改正前 |
改正後 (2019年12月1日以降) |
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法律上の罰則 |
5万円以下の罰金 |
「6か月以下の懲役、または10万円以下の罰金」と懲役刑を新設 |
違反点数 |
違反点数1点 |
違反点数3点 |
反則金(普通車の場合) |
6000円 |
1万8000円 |
携帯電話やスマホの「ながら運転」が交通事故などに結びついた場合 |
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改正前 |
改正後 (2019年12月1日以降) |
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法律上の罰則 |
3か月以下の懲役 又は5万円以下の罰金 |
1年以下の懲役 または30万円以下の罰金 |
違反点数 |
違反点数2点 |
違反点数6点 |
スマホなどのながら運転によって事故を起こした場合、改正後は一発で免停となってしまうため、かなり罰則が厳しくなったと言えるでしょう。
●まとめ
ながら運転で事故を起こすと通常の交通事故に追加して過失責任が問われますが、今回の改正後はさらに厳しく取り締まりを受けることになります。
運転中のながらスマホはもちろん良くないですが、歩行者の立場になっても歩きスマホをやめ、交通事故防止を心がけましょう。