2019年10月29日午前0時40分頃、アメリカテキサス州中部でトラック同士の衝突事故が発生。
両トラックの運転手とも救急搬送されるも、今のところ命に別状はないそうです。
しかし、トラックが横転したため片方のトラック積み上げられた数千個のアボガドが道中に散乱。
その数は何と数千個に及び、地元警察を中心に片付け作業を開始し、12時間後に運行が再開したもよう。
この事故が原因で通行中のワゴン車が巻き込まれたとのことです。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191030-35144673-cnn-int
このページのラインアップ
落下物事故の対処方法
記事は海外の記事ですが日本でも落下物による事故は後を絶ちません。
2016年には70万件以上の落下物が視認されています。
では、落下物事故にどのように対処すればいいのでしょうか?
落下物を見つけたら緊急ダイヤル(#9910)に通報
今回の事故は衝突が原因なので110番通報が正しいですが、落下物による事故を起こした場合や見つけた場合は緊急で撤去しないと2次事故に繋がるので【道路緊急ダイヤル】に素早く対応を求めるのが妥当といえます。路肩や非常駐車帯でハザードランプをたき安全を確保してから通報しましょう。
落下物による後続車の過失割合ってどれくらい?
今回の事故では散乱したアボガドが原因で、後続車のワゴンが事故を起こしたと取れる内容でした。一見アボガドを錯乱させたトラック同士で100%の過失を背負いそうですが、後続車のワゴンにも過失割合が発生する可能性が高いことが判明しました。
落下物による事故は主に【40:60】で後続車にも過失が発生
落下物まで距離などケースバイケースですが落下物による事故は【40:60】といった判決が多いようです。これは一般道の統計で、高速道路ではスピードが加速しているため過失割合は軽減される傾向にあります。しかし、一般道とはいえもらい事故なのに…4割も過失?!と思うのが一般的な心情のようです。
落下物による事故が【30:70】など後続車は軽減されるケースも
ただし、落下物による事故でも【30:70】や【20:80】など先行車に過失が課され、後続車は割合が軽減されるケースもあるようです。以下に該当する落下物の事故を記載(※過失割合は実況見分をもとに考慮されるのでケースバイケースです。)
その1 |
後続車の視認不良による落下物が原因の事故 |
その2 |
後続車が追い越し車線を走行中の場合 |
その3 |
後続車が自動二輪など落下物を避けにくいケース |
その4 |
積み方や過積載など先行者の積荷に問題があった場合 |
その5 |
高速道路などスピードが加速していて避けられないケース |
逆に後続車がスピード違反や、飲酒運転など交通ルールに落ち度がある場合は後続車の過失割合がグンと引き上げられることもあります。
まとめ
ワゴン車の運転手は完全にもらい事故ですが、日本で発生していた事故なら過失が発生する可能性が十分にありえるということが判明しました。
では、ワゴン車はどのような対策をとれたのでしょうか?
答えは「どうしようもない」です。前方に鉄骨をのせたトラックや石油を運ぶタンカーが現れたら車間距離を空けろ!とは簡単に言えますが、実際は車間距離を空けていても散乱した落下物の内容次第では避けれない事故も多いかと思います。
対策といえば理不尽な過失割合を負わされても補償される保険の加入をしておくという、予防くらいではないでしょうか。
大事なのは一人一人のドライバーが意識して交通事故をなくすこと。それ以外の回避方法は難しかったと断念せず負えない不運な事故の一つでしょう。