オムロンはドライバーの運転への集中度を推定する
「ドライバー見守り車載センサー」を開発しました。
オムロンは2016年に前モデルを発表しましたが、
その時よりも性能が向上しました。
◆技術の進化
マスクやサングラスなどを装着していても顔や目の動き
などを識別することができるようになりました。
これにより時間帯や季節などに左右されなくなります。
◆特徴
3つの指標をもとに集中度を判断します。
<視線>
ドライバーの目の開閉状態や視線の方向を検知し、
車の進行方向や周囲の状況を見ているかどうかを
2段階の判断します。
- ドライバーが進行方向の状況を見ている
前方を見ているたり、運転上必要な短時間の
確認動作(ミラーやナビ、メーターなど)をしている状態 - 一定時間以上進行方向を見ていない
スマートフォンやナビなどを一定時間以上見ていたり、
他の座席の人の方向を見ていたり、目を閉じている状態
<行動>
ドライバーが運転出来る状態にあるかを判断します。
運転できる状態か、そうでないかを3段階で判断します。
- すぐ運転に復帰できる準備ができている
運転に無関係な動作をしていない状態。 - 軽い手順で運転に復帰できる準備ができている
スマートフォン等の操作や飲食、よそ見をしているが、
すぐに運転に戻れる状態 - 運転に復帰するには時間がかかる
寝ていたり、体調不良を起こしており、運転することが
難しい状態
<存在>
ドライバーが運転席にいるかどうかを判断します。
自動運転でも運転席に人がいなければならないという
法整備が進んでいるからです。
当分の間は自動運転をしていてもし事故が起こりそうな
場合はドライバーが操作をして回避することが必要と
なりますからね。
◆今後の方針
運転中のドライバーは多種多様な行動をするので
より精度を向上させるため、さらに多くの実走行
データを収集していきます。
今後は、カメラ画像から体調不良の兆候を検出したり、
非接触の脈波センサーを活用してより細かいバイタル
センシングを実現していくとのことです。
◆まとめ
この装置が普及することで、追突事故が減ることが
期待できます。医療機器メーカーであるオムロン
ならではの健康機能を追加した装置の開発をもっと
行ってほしいですね。
例えばドライバーだけでなく乗車中の人全体の健康状態が
わかり、急変したことを知らせてくれたり・・・
今後は自動車メーカーなどと協議しながら、
開発を進めていきます。