過去6年間、日本への外国人旅行客が増加し続けており、
2016年は過去最高の2400万人を突破しました。
それに伴い外国人旅行客のレンタカー利用も
増加しています。
異国の地での運転は不慣れなもですから
当然事故が起こりやすくなります。
レンタカーによる事故を抑制するための対策が
急がれています。
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◆背景
レンタカーを利用する訪日外国人観光客は2011年から
2015年の5年間で約4倍に増加しています。
また、レンタカー利用者全体での死傷事故件数は
減少傾向ですが、外国人のレンタカー利用者での
死傷事故件数は増加傾向であり、沖縄では物損事故を含む
事故件数は2014年から2016年の3年間で約3倍に
増加しています。
よって、レンタカー利用に対する事故防止のための
対策を講じるため、5つの地域で実験を行っていきます。
◆選定方法と特定方法
<選定方法>
外国人の出国の際に空港への移動として
首都圏を除くレンタカーの利用している割合が
多い空港上位5つを選定しました。
出典:国際航空旅客動態調査(航空局)における
年間外国人旅客数上位10空港を対象とする推計値
<特定方法>
5つの空港周辺で起こりやすい事故危険個所を特定します。
特定方法はレンタカー事業者の事故発生データと
ETC2.0 の急ブレーキデータ等を利用して
外国人特有の事故危険箇所を特定します。
◆事故への対策
①道路にカラー舗装をしたり、ピクトグラムを
活用した標識を設置します。
※ピストグラムとは非常口やトイレなどの絵の様に
絵で情報を伝える方法です。
②道路状況に関する看板(工事中など)を
多言語に対応した看板を設置します。
③事故の多い箇所を示すパンフレットを作成します。
多言語表記のパンフレットにすることで
より多くの外国人へ注意喚起を促します。
パンフレットはレンタカー会社の窓口で配布します。
◆まとめ
今回の実験結果を積極的にいろんなところに
情報を公開して欲しいですね。
外国人旅行客はもちろん私たちも知っておくことで
事前の心構えができます。
レンタカーを借りる側、貸す側に責任はありますが、
私たちも普段から心に余裕をもって運転することで
すこしでも事故の減少に貢献できます。
事故が減少して日本人にも外国人にも
安心安全の日本のクルマ社会にしたいものです。