2019年10月25日、交通トラブルが原因でトラックで相手をひき殺そうとしたとして、愛知県警小牧署はトラック運転手の男性(28)を殺人未遂などの疑いで緊急逮捕しました。
トラック運転手の男性が国道でトラックを運転していたところ、前方に割り込もうとした乗用車に激しく怒り興奮状態に。
乗用車を運転していた会社員男性(32)を信号待ちの際に車外に引きずり出したうえ、中央分離帯のフェンスに体を押しつけるなどの暴行を加えた上、怒りのあまり乗っていたトラックを発進させ男性の胸に衝突させて軽傷を負わせた疑いがもたれています。
警察の調べに対してトラック運転手の男性は、「相手とはもめたが、事実と違う」と容疑を否認しているそうです。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191026-00050124-yom-soci
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交通トラブルが起こった時はどうしたらいい?
最近は特にニュースでも目にする「煽り運転」などによる交通トラブル。
自分は煽ったつもりがなくても相手の運転手が「煽った」と感じると反撃をされたりと、交通トラブルが問題視されています。
今回の事故(事件)では、乗用車男性は車から引きずりだされてしまい暴行を受けたうえ、トラックに衝突されてしまいました。
相手のトラック運転手はかなり気が高ぶっている状態なので、一刻も早く安全な場所に避難し助けを求めるべきでした。
また、窓が開いていたりドアロックがかかっていない場合には今回のように相手から手をあげられることもあります。
交通トラブルのような「やった・やらない」の水掛け論はお互いが危害を加える原因になってしまうので、相手と口論になりそうな場合はすぐに警察に連絡をし仲裁に入って貰うのが一番です。
危険を感じたら窓を閉めてドアをロックし、警察が到着するまで待ちましょう。
ちなみに、このような場合は動画撮影やドライブレコーダーを回していると警察に提出すれば証拠として扱われます。
また、まんがいち怪我を負わされた場合は救急車を要請し、事情を説明すれば救急隊員が同時に警察に連絡をしてくれます。
車に乗った状態の口論は武器を持った状態で喧嘩をしているようなもの。
相手から煽り返されたり、揉み合いになるなどしてついついこちらもカッとなってしまいがちですが、車を発進させ攻撃をしようとするのは立派な殺人未遂になります。
一旦冷静になり、車で逃げる、煽り返す、喧嘩を買うなどせずに第三者の助けを求めましょう。
車で反撃は交通事故の範囲外に
一方で加害者側はどのような罰則が待っているのでしょうか?
今回の事件(事故)はまだ容疑段階ですが、最近ではドライブレコーダーや道路にせっちされた防犯カメラによって証拠が残るため、言い逃れはできません。
ついついカッとなって危害を加えてしまった場合でも相手運転手が怪我を負ったり恐怖を感じた場合は「殺人未遂」「恐喝未遂」などの容疑がかけられます。
交通トラブルの相手を殺そうとまでは思わないにしても、車を使って反撃を行うことは立派な犯罪です。
これは相手が交通ルールを守っていなかった場合やマナーが悪かった場合にも酌量の余地は見込めないため、トラブルになった場合は一旦冷静になり、警察に間に入ってもらいましょう。
(ただし、自分の身の危険を感じて咄嗟にブレーキの足が緩んで相手に車が当たってしまった場合など、軽度の接触は「自己防衛」として酌量されることもあります。)
まとめ
煽り運転などの交通トラブルではついカッとなって車を発進させてしまうこともありますが、その場合はただの交通事故として取り扱われず刑事事件に発展してしまいます。
また、車や運転手に直接の接触がなくても一発で”免許停止”になることもあるため、交通トラブルに巻き込まれた場合は一度冷静になり、危害を加えられないような対策を行うことが大切です。