現在、九州北部豪雨において朝倉市で
復旧作業をされている方へインタビューしたところ
2009年まで活躍していたスバルのサンバーの軽トラックが
扱いやすいとの声が聞かれました。
ほかの軽トラックとどのように違っているのでしょうか。
◆軽トラックの理想が詰まっている。
以前のサンバーは、ポルシェの911同様に
RR(リアエンジン、リア駆動)でした。
リアタイヤ付近にエンジンがあり、
前後の重量配分もよいことや
後輪が駆動するためうしろから
グイグイと押してくれます。
また、サスペンションがそれぞれ独立しているため、
路面状況を4本のタイヤごとに反応してくれるため、
安定して走行することができます。
◆4WDが大助かり
現地は大量土砂が道路や敷地内に堆積しています。
真砂土が堆積しているため、押し固めている箇所以外は
一度止まるとすぐに埋もれてしまいます。
4WDだと4輪すべてに駆動力が伝わるので
埋もれる心配が少なくなります。
タイヤが埋まってしまうと
一人では抜け出すことができません。
数人で押すことで脱出できますが、
最悪の場合は重機などにより
引き上げないといけなくなります。
◆コスト高とトヨタ傘下が悔やまれる
サンバーの開発や生産コストにおいて
かなりの費用がかかっていたこと、
トヨタの傘下に入ったことにより、
軽自動車の開発をダイハツに
依存することになったこと、
軽トラックの需要も減少していたことが影響し、
スバルは独自の軽トラックの開発・販売を中止しました。
◆ライバルはアクティ
現在発売されているホンダのアクティは
RRではないものの、
MR(真ん中エンジン、後輪駆動)ため、
4WDのグレードを選ぶとサンバー並みの
力強さが期待できます。
◆まとめ
中古車の情報を見ても
20万km走行しているサンバートラックも
販売されているほど需要があります。
しかも、4WDで5万km走行車両でも
100万円を超えています。
実際に運転していても思い通りに操れるので
他の車種と比べると安定感が違います。
被災地だけでなく、農家や運送業で大活躍だった
以前のサンバーの復活を
今でも願っている人はたくさんいます。
マイナーチェンジやモデルチェンジを
しなくてもいい、完全受注生産でもいいので
復活してほしいものです。