2019年10月29日、愛知県春日井市の交差点で、取り締まり中だったパトカーが信号を無視したため軽乗用車に停止を求めたところ、信号無視の軽乗用車はパトカーを振り切りそのまま逃走しました。
逃走した軽乗用車は1キロほど先の信号のない交差点を突破し、右折車と衝突事故をおこしてしまいました。
また、衝突された車を運転していた女性(25)に怪我はなかったそうです。
そのまま当て逃げで逃走した軽自動車は黒色だということで、警察が当て逃げの車の行方を追っています。
愛知県警の第一交通機動隊は、「事故の詳細については調査中だが、現時点で適正な職務執行だった」と取材に応じています。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191030-00010000-sp_ctv-l23
警察と逃走車のカーチェイスに巻き込まれたらどうする?
自分が安全運転をしていても、交通事故は突然やってきます。
ただ、パトカーからの逃走をはかる逃走車の場合であれば、周囲に注意するべきサイレンの音が聞こえてくるため事前に危険を察知することもできます。
ただし、逃走車はかなりのスピードを出して危険な運転をしているため、必ずしも事故を回避できるわけではありませんよね。
今回のように交差点で右折をしている途中で追突された場合、逃走車を追跡しているパトカーは事故が起こっても逃走を追跡することになります。
ただ、パトカー側も事故が起こった現場に応援を頼むので、慌てずに周囲をよく見ながら車を路肩に停め、念のために救急車を呼びましょう。
車が動かせないほど破損した場合、その衝撃はかなりの大きさになることがうかがえます。
もしも意識があったり、どこも怪我をしていないという場合でも、容体が急に悪化してしまう可能性も。
当て逃げにあうとどうしても事故現場から離れて病院へ運ばれるのに抵抗がある人もいるようですが、追突された衝撃で脳に大きなダメージを負っていれば、場合によってはそのまま死亡することもよくある話です。
車が破損するほどの事故の場合には必ず救急隊員と一緒に救急車で病院へ向かいましょう。
追跡中の車が衝突事故!警察・逃走車・被害者の過失はどうなる?
パトカーから逃走中の車両から逃走された場合の過失割合や、そのまま当て逃げで逃走された場合の賠償責任はどのようになるのでしょうか?
今回の事故では警察の見解として「適正な職務執行だった」ということです。
警察が追跡捜査を行っている際にサイレンを鳴らしていなかったなどの場合は過失の割合も増えてきますが、、違反車両を取り締まるための職務として適正な追跡をしていたそうなので、過失割合はほぼないといえるでしょう。
また、被害者側は交差点を右折しようとしていた時の事故でしたが、信号無視やスピードの出しすぎなどの違反がない場合もほとんど過失割合の心配はいりません。
当て逃げの逃走車が発見された場合は加害者側に賠償金の請求ができますし、今回の場合であれば警察側も捜索をしているため検挙される可能性は非常に高く、加害者に対して賠償金を請求することができます。
万が一当て逃げ犯が捕まらなかった場合にも、当て逃げ・ひき逃げにあった時の救済保険が効くため、車の修理代の領収証を保管し、治療費などは自己証明を発行してもらいましょう。
まとめ
車の運転中にパトカーのサイレンを耳にする機会は多いですが、逃走車の追跡を行っているケースも多いため、サイレンが聞こえた場合の運転には十分に気を付けましょう。
また、逃走車はパトカーを振り切るためにかなりのスピードを出しているので、万が一衝突事故を起こした場合にはすみやかに救急車を呼び、病院で診てもらいましょう。