2019年9月18日午前0時10分ごろ、愛知県名古屋市中村区名駅南の交差点でタクシーと乗用車の衝突事故が発生。現場は信号のある交差点で、直進していた乗用車に、右折したタクシーが衝突。乗客の女性・タクシー運転手・乗用車運転手の3人が怪我をし、病院に運ばれましたが、命に別条はないとのことです。
出典:https://www2.ctv.co.jp/news/2019/09/18/65331/
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タクシーと事故を起こした場合の流れ
乗用車の運転手の対応としてタクシーと事故を起こした場合でも通常の事故と同じように対応します。まず、けが人の有無を確認して、けが人がいる場合は重傷者から介抱。救急119番に通報し、人命を優先します。救急に連絡すると、自動的に110番通報もしてくれますので警察の到着を待ちましょう。
けが人の介抱に余裕があるようなら警察の到着を待つ間に、任意保険やロードサービスに連絡し対応してもらいます。
タクシーと事故したら賠償金が取りにくいって本当?
1・相手がタクシー共済の場合
運転手を救済するためのシステムが自賠責保険だとしたら、タクシー運転手やタクシー会社を守るシステムがタクシー共済です。タクシー共済はタクシー会社が集まり設立した共済。賠償金が任意保険よりも取りにくいケースがほとんどです。タクシー会社で事故が多発したら営業許可が破棄されることもあるため、「事故そのものがなかった!」と主張することも。
タクシーと事故を起こしてしまった時は、供述時にレコーダーを回したり、証拠集めが不可欠です。特に、事故時の警察との「実況見分書」や「事故証明書」の取得などは必須といえるでしょう。
タクシー共済との支払いトラブルは後が立たず、支払いを渋るといったこともあるようです。どうしても支払いに応じてもらえない場合は、弁護士の介入も視野に入れるのがいいでしょう。
怪我・後遺症などに対しても強鞭な姿勢で来ることも多いため、因果関係をはっきりとさせるために診断書なども用意し万全に備えましょう。
2・相手がタクシー共済でなく任意保険会社の場合
タクシー会社が全台数に任意保険をかけてしまえば多額になることは想定でき、タクシー共済に加入しているといったケースがほとんどです。しかし、稀にタクシーが任意保険会社に加入している場合もあります。その場合は通常の事故と同じ手順で賠償金の請求は保険会社が対応することに。
まとめ
事故相手がタクシーの場合は通常の事故よりもスムーズにいかないことが多いということが分かりました。交通事故を負い、相手が共済…と考えたら精神的な負担は相当なものと考えられます。不適切な示談には応じず、しっかりとした示談交渉がカギとなります。プロに判断を任せるといった手段も視野に入れ、「実況見分書」などの証拠を集め準備を整えることから始めるのがいいかもしれません。