トヨタ自動車はルート探索や施設検索の
「ナビ機能」・「音声認識機能」を、
利用状況に応じて自動的にクラウド処理と
車載機処理を切り替える「ハイブリッド方式」の
新技術を開発しました。
トヨタは「コネクティッド戦略」の一環として、
クラウドと車載機を融合したハイブリッド方式の
ナビゲーション機能と音声認識機能を開発しました。
今秋以降、国内で発売される新型車のナビシステムに
順次展開します。このナビシステムは
メーカーオプションとなります。
◆新機能のメリット
・より早く到着するルートを探索、案内が受けられる
・より多くのルートから、ルートを選択できる
・より自由度の高い目的地検索ができる
・より簡単に、発話でマルチメディアシステムを操作できる
◆ハイブリッドナビ機能
「ハイブリッドナビ」機能では、多くのDCM搭載車から
収集した車両プローブ情報と、外部情報を組み合わせた
データベースを用いて、ルート探索、および施設検索処理を
クラウドにて行い、車載機に配信します。
また、通信圏外や、リルートなど速い応答性が
要求される場合は、自動的に車載機での処理に
切り替えて対応させます。
◆ナビの特性:
クラウドによるルート探索の特性を紹介します。
①所要時間データベース
検索ルート上の各道路に対する通過時間の
ヒストグラム(確率分布)を蓄積したデータを
データベース化します。
②所要時間の平均値とばらつきを応用
より早く到着するルートとより正確な到着予想時刻を
案内するために、所要時間の平均値とばらつきを
考慮してルート探索を行います。
これにより到着予想時刻の精度向上が見込めます。
◆検索機能の精度向上
施設検索においては、キーワードを用いた曖昧検索や複
数の単語を組み合わせた複合検索にも対応してしています。
例えば、姫路城の別称である「しろさぎじょう」として
検索しても姫路城の検索が可能です。
その他にも「銀座 寿司」、「赤坂 フレンチ」のような
複合検索も可能です。
音声認識機能が向上したことにより、
ナビだけなく車内のオーディオやエアコンなどの操作が
スムーズになります。
◆まとめ
クラウドを利用したリアルタイムな交通情報を利用して
快適なドライブが楽しめそうです。
ETC2.0の普及が進むことでトヨタ独自のデータだけでなく
ETC2.0登載車の情報もリンクすると、
渋滞回避の制度が上がります。
今後はAIが判断して最適なルート検索が
できるようになることを期待したですね。