警察庁が平成29年中の交通事故死者数
(速報)を発表しました。
近年、自動車メーカーは自動ブレーキや
クルーズコントロールといった安全性能に
力を入れており、車種によって標準装備と
なりつつあります。
その技術が向上しつつありますが、
交通事故件数はどのように変化したので
しょうか。早速見てみましょう。
◆交通事故発生状況
平成29年の交通事故発生件数は
472,069件でした。
これは最多発生件数だった平成16年の
952,720件の半数以下となりました。
平成16年以降交通事故発生件数は
減少しています。
事故発生件数 | 死者数 | |
平成16年 | 952,720 | 7,436 |
平成17年 | 934,346 | 6,937 |
平成18年 | 887,267 | 6,415 |
平成19年 | 832,704 | 5,796 |
平成20年 | 766,394 | 5,209 |
平成21年 | 737,637 | 4,979 |
平成22年 | 725,924 | 4,948 |
平成23年 | 692,084 | 4,691 |
平成24年 | 665,157 | 4,438 |
平成25年 | 629,033 | 4,388 |
平成26年 | 573,842 | 4,113 |
平成27年 | 536,899 | 4,117 |
平成28年 | 499,201 | 3,904 |
平成29年 | 472,069 | 3,694 |
事故件数も減少しており、昭和23年以降
過去最低を記録しました。
安全性能が向上しているのが結んでいる
ことがわかります。
死者数の最高は昭和47年の16,765件で増減を
繰り返しながらも約4割に減少しました。
ちなみに平成に入ってから最高だったのは
平成4年の11,452件であり、平成4年から
約3分の1にまで減少しました。
◆月別交通事故死者数
29年 | 28年 | 27年 | 26年 | 25年 | |
1月 | 282 | 349 | 346 | 355 | 347 |
2月 | 288 | 261 | 308 | 307 | 339 |
3月 | 303 | 321 | 317 | 311 | 334 |
4月 | 244 | 309 | 320 | 313 | 345 |
5月 | 282 | 323 | 314 | 322 | 332 |
6月 | 276 | 264 | 287 | 317 | 314 |
7月 | 314 | 294 | 333 | 325 | 332 |
8月 | 310 | 328 | 340 | 301 | 374 |
9月 | 299 | 309 | 339 | 345 | 366 |
10月 | 343 | 376 | 391 | 400 | 381 |
11月 | 372 | 350 | 379 | 377 | 432 |
12月 | 381 | 420 | 443 | 440 | 492 |
月別で見るとここ5年間で見ると
年度末や年度初め、ゴールデンウィークや
お盆といった車を使う時期ではありますが、
10月~12月の3か月のほうが交通事故の
起きやすい月であることがわかります。
◆都道府県別事故死者数
平成29年都道府県別事故死者数
平成29年 | |
愛知 | 200 |
埼 玉 | 177 |
東 京 | 164 |
兵庫 | 161 |
千 葉 | 154 |
大阪 | 150 |
神奈川 | 149 |
北 海 道 | 148 |
茨 城 | 143 |
福岡 | 139 |
愛知が一番多く200件となっており、
愛知県がここ数年1位となっています。
また、平成29年においては、
四国の4県の合計を上回っています。
次いで首都圏や大阪や兵庫などの大都市が
TOP10に入っています。
◆飲酒死亡事故件数
年 | 事故発生件数 |
平成19 | 434 |
平成20 | 305 |
平成21 | 292 |
平成22 | 295 |
平成23 | 270 |
平成24 | 258 |
平成25 | 238 |
平成26 | 227 |
平成27 | 201 |
平成28 | 213 |
平成29 | 201 |
飲酒死亡事故件数も死亡事故同様減少して
いますが、いまだ200人を超える人数が
毎年亡くなっています。
飲酒運転の撲滅を徹底し、1日でも早く
死亡事故0件になるようにしていきましょう。
◆まとめ
事故発生件数・死亡事故件数は減少して
いますが、いまだに1日に1000件以上の
事故が日本各地で発生しています。
日ごろの運転を見直し、一人一人が時間に
余裕を持った運転をすることでもっと
減らせます。安全性能が向上し、自動運転も
進化しつつありますが、人が関わっている
以上機械だけに頼るのは危険です。
歩行者優先であるものの、歩行者だから
道を譲ってくれるだろうなどと考えずに、
周りに迷惑の掛からない行動を
していきましょう。