地球温暖化が原因とみられる、これまでの常識から逸脱した異常気象が世界で問題となっています。ハリケーンが度々襲ってくる北米でも、今年は風速70メートルの猛烈な勢力のまま上陸し、まるで絨毯爆撃を受けたかのように住宅街が壊滅してしまった事例もあります。
近畿地方を襲った台風21号でも、風速50メートルを超す猛烈な暴風によって電柱が大量になぎ倒されたり、空港連絡橋にタンカーが衝突するといった、これまで経験のないような被害が起きています。
ゲリラ豪雨・竜巻・ヒョウ…
近年頻発しているのがゲリラ豪雨です。
1時間あたり雨量が80ミリを超す猛烈な豪雨によって、排水処理が追い付かなくなり、道路や家屋などの冠水や、アンダーパスや地下駐車場などの低地が浸水し、自動車が水没してしまう被害が多発しています。また、小型の竜巻によって家屋や自動車などが損害を受ける事例も確認されています。特に近年報じられるのが、ヒョウによる被害です。
ゴルフボール~ソフトボールぐらいの大きさの氷の塊が大量に空から落下してきて、窓ガラスが割れたり、自動車のボディに無数のデコボコを作ってしまったりする被害が起きています。
異常高温とドカ雪が両立する国
今年の夏は40度越えの地点が全国で多数報じられるなど、これまでにないレベルの高温が猛威を振るった年でした。
そのような状況は自動車にとっても過酷な環境であり、冷却能力が比較的低い自動車、例えば小排気量車では、渋滞でエアコンの効きが悪くなるとか、最悪の場合はオーバーヒートで走行できなくなったという事例もありました。その半年前には、空前の豪雪に見舞われた北陸地方の国道で1000台以上が立ち往生し、交通も物流がマヒするといった大規模な被害事例も発生していたのが信じられないぐらいの、今年の暑さでした。
まさに異常高温やドカ雪、ゲリラ豪雨や暴風といった具合に、時期こそ違うものの、熱帯気候と寒冷気候が一つの国で両立してしまっている格好です。
異常気象による自動車被害への備え
異常気象による自動車への被害に金銭面で備えるには、車両保険への加入が必要です。
地震や噴火等とは異なり、台風や豪雨による被害は保険適用対象となるのが一般的です。「乗ってるのは中古車だし、何か起きれば買い替えればいいので車両保険は不要」という考え方もありますが、「もしも」が起きる頻度が以前よりも上がっている今、車両保険への加入を検討してみる価値は大いにありそうです。