普段の車検は、2年おきに必ず受けなけらばいけません。また、特にユーザー車検の場合一度不備が見つかればなかなか検査に合格できないなんてことも。
そこで、車検を一発で合格できるように事前にチェックできる項目をご紹介しますね。
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目視でできる外観・内装の点検ポイント
車検を受ける前に、現在の自動車の状態を把握しておく必要があり、必要であれば対応しておかなければいけません。
そこでまず、目視でできる車の外装・内装の点検ポイントをご紹介します。
灯火装置
自動車の外観についている全ての灯火装置が点灯しているかを確認し、バルブが切れている場合は電球の交換をしましょう。
また、バルブを覆うレンズが破損している場合はレンズ自体を交換します。ひびくらいで光が漏れていない場合は交換しなくても車検には通ります。
タイヤ
溝の残量や亀裂、ひび割れの有無を確認します。
溝の残量は一番摩耗している箇所の残量が1.6ミリ以上残っているかの確認をして、満たない場合は交換しましょう。
また、車体からタイヤが1cm以上、またはホイールが少しでもはみ出している場合は不正改造となり整備命令などが発令されるためご注意ください。
ガラス
フロントガラスにヒビや損傷が無いか確認しましょう。損傷やヒビがある場合は、交換、もしくは補修を行う必要があります。
また、フロントガラスや側面ガラスにシールなどを貼られている場合は剥がしておく必要があります。
フロントガラスや側面ガラスに着色フィルムが貼られている場合は不正改造となるため注意してください。
内装
シートベルト、ホーンマーク、ギアパターン(「P」「R」「N」「D」などのシフトレバーのマーク)、発炎筒の取り付け具合や有無を確認しておきましょう。
メーター廻り
シートベルト警告灯や、エアバック警告灯などの警告表示灯が点灯していないかを確認しましょう。
もし点灯している場合はディーラーへ持ち込んで修理を行う必要があります。
機能・装置のチェックポイント
次に、車を安全に走行させるために必要な点検ポイントをご紹介します。
ワイパー・ウォッシャー
ウインドウォッシャー液を出してワイパーを動かし、正常に機能しているかの確認を行います。
ホーン(警報機)
ホーン(警報機)がなるかの確認も行なっておきましょう。
マフラー
エンジンをかけアクセルをふかしてマフラーから排気漏れがないかを音で確認します。排気漏れがある場合は、交換、もしくはパテで穴を塞ぐ必要があります。
ドライブシャフトブーツ
タイヤの内側と車体の中央部に付いているジャバラのゴム部品です。
確認方法は、ハンドルを目一杯切り、タイヤの内側と車体中央側を覗き込み、ブーツに損傷や破けがないかを確認します。
左右についているため、ハンドルを左右交互に切って両方確認する必要があります。
改造している車の場合に気をつけるべきポイント
車を改造している場合、それが原因で車検に落ちてしまうこともあります。
そのため車検を受ける前には車検に不合格になる改造をしていないかをあらかじめ確認する必要があります。
特に気をつけなければいけないところは以下の部分でしょう。
・エアロパーツ
・タイヤ・ホイール
・フェンダー
・地上最低高や灯火器
まずエアロパーツは確実に車体に装着されているかどうか確認しましょう。
また、タイヤやホイールが車体よりも外に出ている場合も車検に通すことができないため、タイヤの上部がちゃんと車体よりも内側になるようにしておかないといけません。
タイヤが車体に接触していないことも重要で、タイヤの外径を変更した場合はそれが理由で速度系に誤差を生じることもあるため、注意が必要です。
さらに車高に変更があった場合は最低地上高や灯火類取り付け高さが基準内に収まっているかどうかの確認をしておく方がいいでしょう。
車検を受けるときに交換・補充を行っておいた方がいい項目
車検で点検を受ける際に整備や部品交換をしておいた方が良い項目は以下の通り。
・エンジンオイル・エレメント
・ブレーキパッド
・ブレーキフルード
・クーラント
順にご紹介しますね。
エンジンオイル・エレメント
エンジンオイルは走行距離や時間とともに劣化するため、定期的に交換が必要ですが、せっかくのタイミングであるため一緒に交換する方がいいでしょう。
エレメントは、エンジンオイルの不純物をろ過するフィルターとしての効果があります。エレメントが汚れているとエンジンオイルをろ過できなくなり、燃費の悪化やエンジンの焼きつきにつながるため、車検時に交換しておきましょう。
ブレーキパッド
ブレーキを踏むたびに消耗するブレーキパッドは消耗品となります。
ブレーキパッドがブレーキディスクに押し当てられることで回転が抑制さてブレーキが効く仕組みとなります。
車検のタイミングでブレーキを分解しているため、減り具合を確認して交換するようにしましょう。
ブレーキフルード
ブレーキフルードは水分を吸収しやすい特性があり、時間とともに劣化してきます。
また、水分を吸収するとブレーキが効きにくくなり、走行に影響を与えてしまうことも。
ブレーキパッドが減ってくるとブレーキフルードの多くがシリンダー内に入るため、車検時にフルードの交換・補充を行うようにしましょう。
クーラント
クーラントとは、エンジンの冷却水のことで、クーラントには凍結防止剤は防腐剤が含まれているため、定期的な交換を怠ると本来の機能が得られないばかりか、錆により冷却系に大きな損傷を与えてしまうことも。
そのため、車検時と同時にクーラントを交換しておくことをおすすめします。
まとめ
車検の点検項目は細かく分けられており、全ての項目を完全に確認すると膨大な時間がかかります。
しかし自分で点検できる項目もあるため、事前に確認を行い不具合を事前に潰しておくことでスムーズに車検を終わらせることができますので、ぜひこの機会に点検してみてはいかがでしょうか?