これまで二回に渡って紹介してきた「自動車メーカー毎の特徴」についても、今回で最終回です。
今回も自動車メーカーについて紹介していきます。
技術力の高さで4WD車の走りには定評があるスバル
まず紹介するのは、「スバル」のブランド名でお馴染みの「富士重工業」です。
固有名称としてスバルと呼ばれる事が多い富士重工業は、1953年(昭和28年)に発足されました。
民間の飛行機研究所だった「中島飛行機」がルーツとされ、飛行機の研究と同時に自動車開発にも携わってきた事から、飛行機と関連性があり、尚且つ独自の発想やデザインで車両開発を行ってきました。
特に走行性能についての研究開発に重点が置かれ、その結果、「4WD(四輪駆動)」「水平対向エンジン」の開発に成功し、以来、熱心なスバルファンを開拓する事に繋がりました。
最近では、悪路を問題なく走行可能な技術力が、北米(アメリカやカナダなど)市場で高評価となっており、それに伴って販売台数も着実に増えていますが、その反面、国内での生産比率が著しく高いという要因が関係して、北米の市場では「生産が需要に追い付いていない」状況が続いています。
世界で初めて1972年(昭和47年)に四輪駆動車を開発・販売するなど技術力の高さには定評があり、アウトドアが趣味の社員の視点から、「フォレスター」「レガシィ・ツーリングワゴン」などのクロスオーバーSUVという新しいマーケットの開拓を成功させ、該当の車種は大ヒットしました。
代表的な車種は、先程登場した2車種の他に、初代の発売から根強いファンが多いセダンタイプ「インプレッサ」「レガシィB4」、ダイハツ工業のOEMの軽自動車「サンバー」などがあります。
軽自動車とエコカーを得意にしているダイハツ
次は、「ダイハツ」についてです。
正式名称は「ダイハツ工業」で、トヨタ自動車のグループ会社であります。
会社の歴史は日本の自動車メーカーの中で最も長く、1907年(明治40年)に、大阪帝国大学(現在の大阪大学工学部)に在籍していた研究者達によって創立されました。ちなみに、社名のダイハツは「大阪の発動機(大発=ダイハツ)」と略称で呼ばれた事が由来と言われています。
トヨタ自動車との業務提携は1967年から始まっており、トヨタから小型車の開発を依頼され、生産と販売も多く担当しています。
技術面では、1930年に自社で開発した小型ガソリンエンジンを採用した「オート三輪 ダイハツ号」で、自動車市場へ参入を始めて以降、軽自動車などの小型自動車の開発・生産に取り組んでいます。
代表的な車種は、販売当初からセカンドカーとしての人気が高かった「ミラ」、天井が高く、爆発的な人気が出た「ムーブ」「タント」、商用車として需要が多い「ハイゼット」などがあります。
軽自動車から小型自動車へのイメージチェンジを図っているスズキ
最後に紹介するのは「スズキ」です。
1920年(大正9年)、120以上の特許実用新案を取得した発明者の鈴木道雄によって静岡県浜松市で創業されました。
元々は繊維メーカーだった事もあり、精密機械加工のノウハウは高い水準を蓄積しており、その技術が後に、軽自動車の販売台数が1973年から2003年までの34年間に渡りトップを維持するまでに成長していきました。
軽自動車の分野で高い実績を挙げたスズキですが、最近では、小型自動車への開発と販売にも力を入れています。
2014年(平成26年)に販売した、クロスオーバー型SUV軽自動車「ハスラー」が発売初年で10万台を販売した事で、結果として軽自動車全体の販売台数を増やす事に貢献するなど軽自動車の実績も高水準です。
その一方で、2016年(平成28年)に小型クロスオーバー型SUV車「イグニス」を発表するなど、小型自動車市場への参入も加速しています。
代表的な車種は、クロスオーバー型SUV車の「ジムニー」「エスクード」、ハッチバックタイプで人気の「スイフト」、インドからの逆輸入車として販売された「バレーノ」、スポーツ型軽自動車の先駆けとなった「アルトワークス」などがあります。
3回に分けて、車を「メーカー別」で紹介しました。
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